司会の松岡ひとみさんが登壇。

松岡ひとみ公式HP 


名古屋でよく映画の試写会などで司会をされている方のようです。

映画のあらすじや宮沢りえさんが出演された経緯や
見所などを紹介していました。


なんでも中野量太監督は本作が商業映画初監督で、最近の映画には珍しく
完全オリジナル脚本らしい。

その脚本に惚れ込んで宮沢りえが出演を決めたらしい。
先日宮沢りえに会った時、

「この映画に出会ってから、今日できることを明日に引き伸ばさなくなった。」 
と感想を言ってたらしい(耳が痛い) 。

あとは、食事のシーンなど些細なシーンにも伏線が張ってあるので
見逃さないようにとのこと。

最後にハンカチのご準備を。


みたいなことを述べられてはけて行かれました。

いよいよ上映へ。


以下ネタバレありです。要・注意。



あらすじ


主人公幸野双葉(宮沢りえ) は以前は夫(オダギリジョー)と銭湯を営んでいたが、
1年前に夫が失踪。今はパン屋でパートをしている。
ある日パート中に倒れた双葉は、突然余命2ヶ月と告げられる。
悲しみに暮れる双葉だが娘(杉咲花)からの電話で我に返る。
そして残された2ヶ月の間にやれることをやっておこうと奮闘する。

蒸発した夫。
いじめられている娘。
そして家族の秘密。

ひとつひとつ解決していくうちに家族が増え、絆が深まっていく。
そして避けられない双葉の死が訪れる。

最後にある意外な方法で双葉を葬る家族。
双葉の『湯を沸かすほどの熱い愛』が残された家族を包み込むのであった。


みたいな感じだと思う。

ネタバレしすぎかも。 




以下感想。

途中までは、「余命宣告されて出来ることをやっておこう」みたいな
よくあるタイプの映画です。
というか最後以外はほぼそういう映画です。


自分みたいにひねくれてない方は普通に感動出来ると思う。

ただ個人的には「人が死ぬ」映画と「子供に泣かせる」映画はセコいと思う。
それだけで悲しいもの。


この映画がただのお涙頂戴映画と少し違うのは伏線が上手く張られているところ。
蟹を食べるシーンや下着をプレゼントするシーンや手話のシーンなどなど。
そして1番の伏線は母親に置き去りにされる娘のシーン。

この伏線が効果的に効いてるので感動します。
特に双葉が娘の事をずっと前から考えていたのが解るところとか。

普通の人は。

ただ自分なんかは「いくらなんでも双葉いい人過ぎるだろ。」とか思ってしまう。

ひねくれてるから(笑)。
それでも感動するはするんだけどね。


あと問題はピラミッド。

途中までは効果的に笑いになってるんだけど、最後は笑いというか
失笑なんだけど(笑)。

それも狙いなのかもしれないけど、個人的にはないわ。


あと映画の最後のシーン。

一番意外で感動的なシーン。

なんだろうけど、自分は「いや、これは無理だろ。法律的にアウトだろ。」
とか余計なことを考えてしまう。


役者では宮沢りえさんがしっかりもののお母さん。
オダギリジョーさんがちょっとだらしない3枚目役。

どちらも最近こんな感じの役多いなぁ。

オダギリジョーはこんな役かちょっと変わり者の役ばっかりやってる気がする。

杉咲花さんと篠原ゆき子さんは今まであまり見たことがなかったけど、
いい役者さんだと思いました。

伊東蒼ちゃんはセコいわ。


全体的な総評をすると、

「効果的に伏線の張られた、ちょっぴり意外な結末な、お涙頂戴映画」

って感じかな。


綺麗な心を持った方は感動間違いなしです。
DSC07388


余談になるけど、日本の学校では普通にこんな酷いいじめがあるのか。
いろんな映画やドラマを見たり小説読んでるとと
日本中いじめだらけに思えるんですけど(笑)。

母親はこんなにも簡単に子供を捨てるのか。

たぶん自分が観てる映画や小説が偏ってるんだろうなぁ。


寅さんでも観ようかな(笑)。